5~12歳のゴールデンエイジ期に、さまざまな運動を経験しよう

ゴールデンエイジとは、9〜12歳の、子どもの身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことです。
アメリカの医学者スキャモンの発育・発達曲線で、運動能力に関係する神経系の発達は12歳ごろまでにほぼ100%になることから、ゴールデンエイジといわれるようになりました。
この時期までにさまざまな運動を経験することで、神経が刺激され、運動能力が向上します。

プレ・ゴールデンエイジには、さまざまな動きを経験させる

プレ・ゴールデンエイジ(5〜9歳)は、神経系が急激に発達する時期です。
この時期にさまざまな動作を経験することで、脳が刺激され、運動神経も発達していきます。

1つの動作で1つの神経回路がつくられ、神経が網状にネットワークをつくります。
より運動神経を発達させるため、できるだけ多くの動作を経験させることが大事です。
また、この時期に運動の楽しさを知ることも、その後の運動習慣のために大切になります。

ゴールデンエイジには、身体全体を動かす

ゴールデンエイジ(9~12歳)は、あらゆる動作を短時間で覚えることのできる時期です。
12歳までに、神経系の発達がほぼ完成するので、新しい動きや技術はこの時期に習得しておくことが望ましいといわれています。

運動能力を伸ばすには、身体全体を動かすことが重要です。
神経を発達させるためには、1つのスポーツに限定せず、いろいろなスポーツにチャレンジするとよいでしょう。

ポストゴールデンエイジには、スキルを反復して進歩を目指す

ポストゴールデンエイジ(13~15歳)は、骨格や筋力が急激に発達し、パワーやスピードが成長する時期です。
身に付けたスキルを反復することで、さらに精度を高め、より進歩することを目指すことができます。

戦略的な理解が深まる時期なので、戦術や状況判断などを考え、実戦でもトレーニングしていくのが効果的です。
ゴールデンエイジまでに経験したスポーツを軸に、興味がある種目に注力すると、よりスキルが向上するでしょう。

ダンスはプレゴールデンエイジから楽しめる

ダンスは、音に合わせて身体を動かすリズム感やバランス能力、柔軟性などを養うことができます。
全身を連動して使うため、プレゴールデンエイジから親しむことで、運動神経の発達に効果が期待できます。
筋肉のしなやかさを身につけることで、ケガをしにくい身体づくりにもつながります。

また、仲間と一緒にダンスをすることで、協調性や競争心も鍛えられます。
ポストゴールデンエイジになると、ダンススキルが上達するだけでなく、自分の個性や魅力の伝え方も学べるでしょう。